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プレオ日誌

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パッケージの種類 -紙器編-

こんにちは。古島です。

前回はパッケージデザインの役割についてご紹介していました。
今回は、デザインに入る前の「包材としてのパッケージ」についての記事です。

みなさんパッケージと聞いて何を思い浮かべますか?
コンビニへ行くとスナック菓子に使われている袋包材が多いですし、
百貨店へ行くと贈答用の箱やお酒の瓶容器など、包材の種類は多種多様です。

その中でも今回は紙でできた包材を中心にご紹介していきます。

予算の中では削りたいけどついかさんでしまう包材費…何が一番いいのか分からない..など
包材はどんな特徴を持っているのか知る事で、より適切なパッケージ選びのお手伝いができたらと思います。

(※今回の記事内容は、工場や条件などによって当てはまらない事もありますがご了承ください。)

01.トムソン型容器

pk1-02紙器パッケージの中でも、みなさんが日々一番目にしているのが、このタイプだと思います。
「トムソン型容器」(「ビク型」など呼び名は企業や地域によって様々です)と聞くと、聞きなじみがないかもしれませんが、簡単にいうと、展開図を元に「木型」という型を作り、その型で紙を型抜きし、組み立てて作る箱のことです。

大きなメリットは、展開図を初めから作ることが可能で、オリジナリティのある箱づくりしやすいことです。
また、納品時に平積みできる形状(ノックダウンといいます)にすることで、保管スペースをとらずにすむ事もメリットの一つです。

デメリットとしては、木型を作成するため、「木型代」というものが初期費用で必要になってきます。
ただ、一度木型を起こせば、数年は同じ木型を繰り返し使用できるため、長期生産・数量の多い商品ほど、コストメリットがあります。数量が多くなればなるほど、単価が落ちやすいこともトムソン型容器の特徴です。

また、見た目が同じような四角形の箱でも、何を重視するかで中の構造が全く異なったりします。
例えば、組み立てやすように予め糊貼り加工がある箱を設計した場合、糊貼り分のコストは高くなりますが、販売時の組立て作業効率はとても良いという面があります。店舗での素早い包装が求められる現場では非常に重要視される点でもあります。

02.ダンボール容器

こちらもおなじみ、ものすごくよく目にする包材ですね。配送からなにからお世話になってます!
こちらも基本的にはトムソン型と同じように木型で打ち抜き生産されます。
ダンボールの構造は基本的に3層からなり、表の紙、中の紙、裏の紙、となるわけですが、その中面のフルートと呼ばれる波形の紙が何といっても段ボールの特徴です。
(※中フルートのイメージ)

このフルートのおかげで空気の層ができ、クッション材の役目も担いながら、厚みのわりに軽いながらも重たい瓶が入った贈答用の箱から荷物の発送用まで幅広い用途があります。
また、一般的な紙の扱いとは異なり、生産現場ではロール状で管理されているが多いため、通常よく生産されているクラフト以外の少し変わった紙を使いたい際には、(例えば黒い表面紙の段ボールなど)結構まとまった数量が必要となります。あまり知られていませんが、外面はクラフト紙や白だけでなく、様々なカラーや素材感の表面紙もあるため、かなりまとまった数量があるならばそちらもお勧めです。また、厚みがあるがために、あまり複雑で細かい構造は設計しにくく、生産上の制限があるなどのデメリットもあります。

03.貼り箱

昔からある箱の形ですね。フタと身箱に分かれていて、お土産、贈答品などにもよく使われます。トムソン型に比べ、強度も強く、かっちりした作りの為、包装紙での包装がしやすい点もメリットがあります。お菓子箱をもらった後、とっておいて何か他の容器に使われている方も多いのではないでしょうか?
トムソン式のパッケージと異なる点は、基本的に木型が必要ないため、小ロットから頼みやすいという点があります。(※木型が必要な場合もあります)ただ組立ての手間が要りませんが、かさばる為、保管しておくスペースが必要と同時にその分運賃がかかる、というデメリットもあります。

04.紙管

トムソン箱にはできない円筒形の容器です。円筒の側面は紙が層になって巻かれているため、かなりの強度があります。
昔は帽子などが入っているイメージがありましたが、現在はお菓子容器などでも時々見かけますね。
円形のお皿など保護する観点からもぴったりなので、陶器のパッケージとしても使われます。
こちらも貼り箱同様、組み立ての必要はありませんが、保管しておくスペースが必要となります。
紙管の直径サイズは、ラップの芯から工業用まで幅広いですが、工場によって取扱う規格サイズが異なります。
コストはちょいとお高めになります。

05.包装紙 袋

包装紙も、立体にこそなっていませんが、立派なパッケージといえます。
日本では1番古く由来のある包材かもしれませんね。
包装や折り方のひとつで意味合いや見栄えが異なってくることも魅力のひとつです。
包装紙を大判に大量に印刷し、包装紙としてはもとより、袋、紙袋、貼箱の表面紙として兼用で使用する、なんてことも出来ます。

06.その他 サブ素材

上記のパッケージと合わせ、シール、リボンなどあしらいをつけることでオリジナリティのあるパッケージになります。
印刷ロットやオリジナルの型をおこす生産ロットにならない…という場合は、既製品の箱に、シールなどでオリジナリティを出すことも方法のひとつです。その分素材やデザインをこだわる事で、ぐんと目を引くパッケージデザインになります。

制限やかけられるコストが決まっている上でどんな工夫を凝らすのか?
そこがパッケージデザインを考える上での楽しみでもあります。

以上が紙器パッケージの種類と特徴についてでした。

包材の種類をどうやって選ぶのかポイントとなる点としては、

・商品の価格帯
・包材にかけられるコスト(予算)
・数量はどのくらいになるのか(今後見込まれる数量、1ヶ月あたりの消費量)
・商品の種類(食品なのか、工業製品なのか、重量)
・用途(保護の必要性・食品直接なのか・配送も兼ねるのか、等)
・陳列方法など

などとなります。
パッケージの種類によって、得意不得意、メリット・デメリットがありますので、その商品にとって重要視されること、引いてはお店全体のブランディングなども含め、優先順位を明確にし、計画的にベストな包材選びができることが望ましいです。
またここから色々な包材同士をうまく組み合わせて目新しいパッケージが生まれることもあります。後々もっとマニアックなことも研究してご紹介していければと思います!

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パッケージデザイン

古島 由美子

この記事を書いた仲間

古島 由美子 グラフィックデザイナー

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